2010年8月15日日曜日

La Festa Mille Miglia 2006 Part II

 
2010年5月30日(日)にアップした2006年に開催された「La Festa Mille Miglia 2006」続きを紹介します。
今回はAlfa Romeoの特集です。

Alfa Romeo(アルファ・ロメオ)は、1910年から続くイタリアの自動車製造会社である。
第二次世界大戦以前から自動車レース界の強豪でもある高性能車メーカーとして名声を得、戦後もランチアと並びイタリアを代表する上級車メーカーとして知られたが、経営難に陥った後の現在はイタリア最大手のフィアット傘下にあって、ブランドイメージのスポーツ性を前面に出した車の開発、生産を担っている。


創業地・ミラノ市の白地に赤い十字架とヴィスコンティ家の紋章であるサラセン人を呑み込む竜を組み合わせた紋章を頂く楯を表現したフロントグリルを持つ、独特の顔立ちで知られる。フィアットの傘下となって久しい今日でも、その外観の独自性は失われていない。
1920年代から1930年代にかけ、アルファ・ロメオのレース部門のドライバーであったエンツォ・フェラーリは後に独立し、フェラーリ社を設立した。後年、彼は自分の名を冠した車でアルファ・ロメオ車に勝利したとき、「私は自分の母親を殺してしまった」という複雑な感慨を周囲に漏らしたという。このように、Alfa Romeoとスポーツカーは切っても切り離せないのである。


Alfa Romeo 6C 1750 Gran Sport。6気筒DOHC、1752cc、102ps/5000rpm、最高速170㎞/h。
1927年に名設計者として知られるヴィットリオ・ヤーノが世に出した6C 1500は、小排気量ながらSOHCを備えるなど高品質かつ高性能なツーリングカーであった。ツーリングカーといってもスポーティーな性格を併せ持っていたから、当然のようにスポーツモデルが派生した。なかでも排気量を1752ccに拡大し、シリンダーヘッドをDOHC化した6C 1750は成功作で、ルーツ型スーパーチャージャーを備えたスポーツモデルはレースを席巻した。


ALFA ROMEO COUPE'2000 SPORTIVA PROTOTIPO。ドライバーはジローラモ氏。


ALFA ROMEO GIULIETTA。
最初に登場したのは、ベルトーネの当時のチーフスタイリスト、フランコ・スカリオーネがデザインした2ドアクーペの「ジュリエッタ・スプリント」で、翌1955年にベルリーナ(4ドアセダン)と、ピニンファリーナがデザイン・車体製造を行ったスパイダーが追加された。エンジンはアルファロメオに相応しくアルミ合金製1290ccDOHCで、初期モデルは54馬力に過ぎなかったが、1959年に大規模なマイナーチェンジが加えられ、101系に発展する際にクラックが入りやすかったシリンダーヘッドが強化されると更なるチューンアップが可能となり、1960年に追加された「SS」(Sprint Speciale)「SZ」(Sprint Zagato)などのスポーツモデルでは100馬力までチューンされた。
ジュリエッタは1970年代に復活し1985年まで生産された。そして、2010年に再度復活しているブランドである。楽しみだ。


ALFA ROMEO 1900 SUPER SPRINT。


ALFA ROMEO AR 1900C SUPER SPRINT。


ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER。


ALFA ROMEO GIULIETTA SPIDER。

古いAlfa Romeoはなかなか調べられない。意外だった。
次はFIATかBENTLEYを紹介したいと思う。
 
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